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林業振興と鎮守の森づくり

 2013.4.2掲載

衆 議 院 議 員

二 階  俊 博

              
 去る三月二十四日、田辺市のガーデンホテルハナヨにおいて「県森林・林業活性化促進大会」が盛大に開催された。自民党県連、県森林組合連合会、県木材懇話会が共催で、六百人を超える関係者が集まり、林業の衰退に歯止めをかけることを目的に関係者のご努力で、林業の今日の状況を憂ゆる人々の集会となった。
 会場には、仁坂知事、県選出の与党の主な国会議員、ほとんどの県会議員、県下の市町村長等も熱心に顔をそろえてくれた。 
 さらに、林野庁から古久保森林整備部長、近畿整備局の紀伊山地砂防事務所の桜井所長等も参加してくれた。
 意見発表もあり、紀州林業の復権を求め、大会宣言を行い熱気につつまれた大会となった。
 その二日後の三月二十六日、今度は自民党本部で四十四回目の「自民党国土強靭化総合調査会」が開かれた。
 講師は横浜国立大学の森林問題の大家の宮脇昭名誉教授をお迎えして、森林林業を通じての国土強靭化についてご意見を伺うことになった。 
 宮脇名誉教授のお名前は、私は四十年近く前から林業の権威として承知しておりました。私が郷里で県会議員に初当選の頃、昭和五十年の頃ですが、御坊市に関西電力の火力発電所の建設がはじまり、日本でもはじめての試みでしたが、海上埋立の地に発電所を建設することになり、地元は賛否両論でした。
 そこで、関電の当時の錦織所長は、東大土木出身で公害の問題にも理解を示されている宮脇先生のもとに辿りついたのでしょう。先生の指導で海上埋立発電所に木を植え、海上の森の中に発電所を建設することになりました。潮風が吹き荒れるような地に木を植え、潮風と塩水の中で果たして森が育つだろうかと誰もが疑問に思うところを、宮脇先生は、自信満々、錦織所長のよきパートナーを得て森林は順調に育ち、今では、確かに海上の森の中に火力発電所が堂々と建っていると言う感じで、これは環境問題に配慮された立派な世界的な成功例です。
 この後、関西国際空港が建設されました。面積は、関電の四十六倍ですが、これも宮脇理論の実践は世界に誇ることの出来る見事な成功例であります。巨大地震と大津波の襲来にどう備えるか、先生は今、東北の復興に力を込めて、持前のスピードと実行力を持って、さらに研究に取組まれている姿に接し、強靭化調査会は感動させられました。
 先生はさらに資源の少ない「日本が危機をチャンスとし、『鎮守の森』のノウハウと新しい命と環境の総合科学を基礎にして今後発展できるか世界は注目している。」と述べられました。宮脇名誉教授のご提案は、東北の海岸に震災瓦礫を使い、幅100m、南北300qの盛土をつくる。震災瓦礫を全て焼却すれば、地球温暖化となる。盛土の有害物質を取り除き、30pのポット苗を植えれば、20年後には23mの緑の壁が出来る。津波が来ても破砕効果が見込める。緑は大事だが、植物の進化から見れば、松は過去の植物であり、現在は被子植物、シイ、タブ、カシ類の時代である。陸前高田では、松を植えてしまったので、7万本の中で一本しか残らなかった。
 御坊火力発電所や関空や東電の扇島発電所、広野火力発電所等において森をつくることを提案され、現在立派な森として成長している様子をスライドで説明されながら説得力のあるご講演が続いた。山東昭子参議院議員(元副議長)から感想は一言「やるしかない」みんなで宮脇理論の実践者として、森づくりの努力を誓い合いました。
 一週間の間に地元で森林大会、東京での国土強靭化総合調査会では、宮脇先生の巾広い崇高なご高説を伺い、今、頭の中は、みどりの森づくりと林業振興でいっぱいになっている。
 自民党の県連でも、「自民県連の平成の森つくり」の計画をはじめてくれている。誰でも出来る森づくり、みんなで力を併せて、頑張ろうではありませんか!

 

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